”動く”が身体を作る

ジュエリーショップで販売をしていた数年前、店内併設のネイルサロンに30代のネイリストさんが入ってきました。

新婚さん、とっても可愛い方でこれから妊活をしたい、という方でした。

ネイリストとしても駆け出しでこれから、という方でしたが、入って早々、実は私、ヘルニアなんです。と。

ネイリストさんて、座りっぱなし、同じ姿勢、大丈夫かな、と思って見ていたのですが、早々に腰痛い、と言ってお休みするようになりました。来るたびにみるみる酷くなっていき、休みの日はほぼ寝てる、と言っていました。医者にも安静、または手術、と言われていたようでしたが、私はずーっと違和感を感じていたんです。

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私には側湾症になったむすめがいます。

 

大きい病院、手術、コルセットを勧められましたが、紹介をいただいた整体の良い先生に相談して医者に行く前に身体を動かす、身体を整える、筋力アップをしてみよう、という判断に至りました。

結局、チアリーディングという過酷な部活もやりとげ、今もダンスをしたりしています。私自身もぎっくり腰の常習者でしたが、姿勢と筋力アップでほぼ改善しました。

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その経験があったため、私としてはずっと安静にしてヘルニアはよくならない、のでは?という考えだったのです。ただ、体験という事実は目の前にあるのにそれを伝えたところで人が信じるわけがありません。当時は素人の医療も学んだことのないおばちゃんの言うことでしたから。緩い程度に身体を動かすとよいよ。そんなアドバイスはネイリストの彼女には1ミリも引っかかりませんでした。まもなく彼女は退社してしまったのですが、今、元気に動けてるのだろうか、無事に子供を産めただろうか、と、ふと思います。

あのとき、ウォーキングのインストラクター資格を一つ学んで取得していましたが、姿勢や筋力の大事さを知りながらきちんと伝えられなかった自分の無力をすごく残念に思いました。独立し、ウォーキングインストラクターになり、コンテスト出演者やモデル志望の方のウォーキングレッスンを担当させていただきましたが、そのなかでもココロの中で身体が持つ機能改善がまず大事!と常に感じました。実は、自分自身が歪みだらけ、トラブルだらけ、だったのです。

それからは自身のウォーキングレッスンのなかでも半分の時間を身体の基礎作りに当てるようになりました。姿勢を改善するための筋力をつけることにより、歩き方の上達はすごく早くなります。レッスンの中で怪我をしたり、トラブルが起こったり、足を攣るなんてこともありません。そしてその後、フィットネスジムのトレーニング&姿勢改善のインストラクターとして入ることになり、自らもボディメイクをすることに。

そこでますます筋力、体力、姿勢の大切さを実感することになるのでした。

そうやっているうちに身体のコンディションにじっくり向き合うことで、そして動かすことで身体の歪みは改善し、見た目の美しさも身体の健康をも手に入れられる、ということをきちんと伝えていきたい、と思うようになったのです。

みための美しさ、ドレスやハイヒールを履いて歩く楽しさは女性の特権であり、一生美しく輝いていることは社会を明るくする材料でもあります。しかし、見た目だけにフォーカスすれば、見られることでしか自分を認められなかったり、真の健康を失ったりします。だからこそ、姿勢、という身体の芯から整え、ココロも整え、自分を大切にしながら社会の一員として輝き続ける支援をしていきたいと思っているのです。女性が輝ける場はこれからも小さいながらも作っていきたい。

でも今後は全ての年代の”人”としての健康、”人”としての幸せをサポート出来る活動に広げていこうと思います。

自分の身体、自分のココロ常に大切にして常に向き合ってあげてくださいね。